新人のための触診基礎セミナー
「セミナーで学んだ技術が臨床で活かせない」
「評価や治療に自信が持てない」
「ROMの制限因子が分からない」
このような悩みを持つセラピストの方は、まず触診技術を身につけてみてください。
それも「ただ触れる」のではなく、「触診から多くの情報を得る方法」を身につけてください。
当セミナーでは、上記の悩みを解決できるように「ただランドマークを触れる」だけでなく、「触診から多くの情報を得られるようになる」ことを目的としてカリキュラムを組んでいます。
【概要】
近年、セラピスト数の増大に並行してセミナー等も急激に増えています。自らの知識・技術を高めることは非常に重要であると考える一方、方法論を集め続けても臨床で活かしきれていないという悩みも多いものです。
技術を実践で活かすには、技術の再現性を磨くことが必須であり、再現性とは条件の変化に対応して考え、扱えることです。「あの患者さんには効いたけど、この患者さんには効かない」というのは、テクニックが悪いのではなく条件の変化に対応できていない自分に原因があるのです。技術の根本をなす「考え方」や「認識能力」といった基礎となる土台ができていないのです。
本コースは「明日からすぐに使える」といった類いのものではなく、「明日から進化し続ける」基本的な考え方・認識能力に重点を置き、セラピストとしての土台を築いていく場であると考えています。特にテーマとして掲げている“触診”は臨床において大いに活用できる手段です。しかし触診を苦手とするセラピストが多いのも事実であり、触診が苦手であるのにも関わらず闇雲に触診の練習を重ねて中々上達しないということが起こってきます。それは「なぜ」触診が苦手なのかを分析できていないからです。
“触診”というものを分解して考えると大まかに2つの要素に分けて考えられます。一つは「解剖学的知識」です。解剖学的な位置関係が分からなければ、どこを触れれば目的の構造にコンタクトできるかが分かりません。これに関しては参考書や他のセミナーなどで伝えていることが多いため、本コースでは詳細には扱いません。本コースで扱いたいのはもう一つの要素である「感覚」になります。感覚的に構造を捉えられている場合は、あとは前者で述べたように解剖学の勉強をすれば触診は出来るようになります。しかし感覚的に捉えられていなければ、そもそも解剖学の知識も活かされてこないのです。
【日程・内容】
①四肢・骨盤の触診と評価・治療 H28年4月17日(日)10:00〜16:00
触診上達理論、意識と感覚、触れ方、ポジション取り、身体の使い方、自主鍛錬の紹介
四肢の骨指標の触診、四肢の評価法と治療テクニック、骨盤帯の触診、骨盤帯の評価法と治療テクニック
②頚椎・腰椎の触診と評価・治療 H28年5月22日(日)10:00〜16:00
触診上達理論、意識と感覚、触れ方、ポジション取り、身体の使い方、自主鍛錬の紹介
頚椎・腰椎の骨指標の触診、頚椎・腰椎の評価法と治療テクニック
③胸郭・内臓の触診と評価・治療 H28年6月19日(日)10:00〜16:00
触診上達理論、意識と感覚、触れ方、ポジション取り、身体の使い方、自主鍛錬の紹介
胸郭・内臓の触診、胸郭・内臓の評価法と治療テクニック
※セミナーの目的は「指標を触れるようになること」ではなく、「触診が上達するための意識の持ち方、ポジション取り、感覚」を持ち帰っていただくことになります。よってセミナー時間内にすべての行程を終えるには個人差があり、個人によっては時間が足りない場合もあります。闇雲に触れるようになることに焦らず、じっくりと自身の課題と向き合って取り組んでください。
【学習効果】
・触診ができることで評価に信憑性が出てきます。
・触診ができることで、他のセミナーに参加した際の理解が速くなります。
(触診が出来ること前提であるセミナーは多い)
・ただ触れて位置を把握するだけでなく、組織の状態も把握できるようになります。
・感覚が高まり、患者さんの身体の状態をより深く把握できるようになります。
・触診に基づいたシンプルかつ強力な治療テクニックを学べます。
・内臓の触診や評価・治療テクニックを学べます。
・疾患名に囚われず患者さんの問題点を把握し、治療できるようになります。
【参加資格】
触診に自信のないセラピスト
先入観を捨て、主体的に努力のできる人
【持ち物】
ヨガマット、またはバスタオル
薄手の衣服
目的意識
【会場】
【講師】
佐々木 隆紘 先生
理学療法士、パーソナルトレーナー
整形外科クリニックにて勤務。主に外来での運動器リハと訪問リハに従事。またスポーツ現場でのトレーナー活動や電子書籍の執筆、一般向け雑誌の監修など幅広い分野で活躍。
自身が新人時代からずっと悩み続け取り組んできた「触診」の上達方法を多くの若手セラピストに伝えたいという思いから、これまでに触診を延べ120人の受講生に指導し、常に内容を改良させながら終了後のフォローにも力を注いで開催している。